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第17回全国高校生自然環境サミットin吉賀

毎年、8月上旬に開催される全国高校生自然環境サミットが島根県で開かれ、本校からも代表生徒3名が参加しました。今年は島根県立吉賀高等学校が開催校となり、清流日本一ともいわれる高津川を舞台に上流から下流まで自然観察や自然体験活動を行いました。そして、森里海のつながりをテーマに、全国から集まった14校の参加者同士で考えました。

1日目、開会宣言に続き、高津川の水源部に行きヒメバイカモが自生する様子や、河川争奪といわれる地質の変化について観察しました。さらに、「さわやか自然百景」にも取り上げられた高津川について、番組を制作したNHK松江放送局のディレクターから高津川の魅力や制作裏話などを聞きました。高津川上流にある地区では数十年来、有機栽培に取り組んでいることもあり、夕食は地元の方が用意して下さった地元産の有機野菜、天然鮎などを頂きました。

2日目、田んぼや川、森(きのこ)の各グループに分かれて行動。とくに地区全体で有機農法に取り組んでいる田んぼでは今では希少種となったタガメをはじめ、メダカやイモリなど簡単に採取し、観察することができ、生物の多様性が確保されていました。午後は下流の海岸で地元NPOの協力を得て、今では珍しいハマグリの稚貝調査を行いました。

3日目、各グループごとに3日間の振り返りをおこない、今後、水環境に関してどんな取り組みをしていきたいか、学校ごとに環境宣言を行いました。

この3日間、吉賀高校周辺にある貴重な自然を体験的に学んだだけでなく、全国から集まった参加者同士で何を学んだか、今後、自分たちがどうしていくかについて、考え、交流できたことと思います。また、吉賀高校生徒を中心とした実行委員会、地元の方々、ほか多くの関係者の支えにより3日間が大変に充実した大会となりました。